座長のひとりとして~自分の心を緩めることを学びました~

子どもを思いっきり遊ばせたい、それが可能な環境を作りたい、という早川先生のお考えに同感するものですが、さてそれをシンポジウムで座長としてどうまとめるか、私たち小児科医の診療活動とどうつなげるか、と考え出すと、前日まで雲をつかむような感じでした。

でも、開場でみなさんが皿回しに興じて無防備に笑っておられるのを拝見して、早川先生の次のようなお言葉を思い出しました。

「他愛ないことに共感し、共に笑みを浮かべることができることは人間にとって大変重要な心の働きであると思う」「大人がもっと遊び心を持たなければならない。」

私ども小児科医はマジメ人間が多いので、診察の現場でつい子どもの病態のほうにとらわれて硬い表情になりがちですが、ほんのちょっとでいいから子どもと他愛なくじゃれ合ったり、お母さんとどうでもいいような会話を交わしたり、という「遊び心」が大切なのだなと思い至りました。ほんの数十秒の遊び心が母親の心を開き、いい診断関係が出来上がっていくのでしょうね。

診療中に皿回しはできませんが、自分の心を緩めることを学びました。

福井県越前市
はしもとクリニック
橋本 剛太郎先生