早川たかしの提案を実践した家族の物語

 今だから出来ること

家族と「一緒に遊ぶ」ことの大切さを再認識した大学生の私

 

富山県出身女子大学生

 

私は、本当は今頃イギリスで交換留学を存分に楽しんでいるはずでした。私は小さい頃から外国で生活するのが夢で、それがようやく叶い、充実した毎日を送っていました。6月までの残りの数ヶ月も、様々な経験を積み、達成感と満足感を得て帰国するとばかり思っていました。しかし、イギリスを含むヨーロッパでコロナウイルスの感染が拡大し、残念ながら、3月末に緊急帰国せざるを得なくなりました。自宅で2週間の隔離生活を送った後、日本でもコロナウイルスの状況が深刻化したため、家から出ることが出来ない毎日を送っています。

しかし、家族五人が毎日一緒にのんびりと会話したり、ご飯を食べたり、ボードゲームをしたり、散歩をしたりする生活を、およそ数年ぶりに送っています。大学に入学後、もう家族と長期間過ごすことはないのでは、と少し悲しんでいた私ですが、今回思いがけず、家族との時間を沢山とることができ、理由はどうであれ、嬉しい気持ちもあります。

 

家族との時間を大切にしたいと思ったきっかけ

私は、小学生までは、早川先生が主催する遊酔亭で思いっきり遊んだり、家族とボードゲームや皿回し、ハイキングなどを楽しんだりする毎日を過ごしていました。しかし、中学生、高校生になると、先のことに対する不安から、提出しなければいけない課題やテスト勉強に追われ、家族と一緒に過ごす時間を後回しにしていました。母親が主催するイタズラーズの良さも分かってはいましたが、自分のタスクをこなすことを優先してしまっていました。積極的に参加してなかったことに関しても、問題意識はありませんでした。

しかし、コロナウイルスによって、当たり前のように思っていた生活が突然失われたことに、非常にショックを受け、考え方が変わったように思っています。イギリスの突然のロックダウンは、様々な国籍の友人と話したり、大学に通って授業を受けたりする充実した生活を奪っていきました。学生街としてにぎわっていた街は、ゴーストタウンと化しました。仲良くなった友人に感謝やお別れの言葉も、直接伝えることができませんでした。一方で、この経験を通して、今ある時間を精一杯楽しんだり、目の前にいる人たちとあたたかい時間を共有したりできることが本当に幸せなことであるということに気づきました。そして、実家で過ごすことができる今を大切にしたいと強く思うようになりました。

 

家族と過ごす中で感じていること 

最近は、久しぶりに剣玉やボードゲームといった遊びをやってみて、遊びの面白さに胸を躍らせる毎日です。家族それぞれが、個人で勉強したり、ご飯をつくったり、映画を見たりしている時間ももちろんありますが、家族が一緒になって何かをしているときに、私の家族は皆一番笑っていると思います。また、私を含め、私の兄弟姉妹は年を重ね、大人に近づいていますが、家族皆で一緒に遊ぶと、幼い頃に戻ったかのように、皆笑ったり、悔しがったりしています。先日は、14歳の妹はゲームに負けて泣いてしまいました。反抗期まっただ中18歳の弟は負けて悔しがり、お茶碗洗いを手伝う代わりにもう一度勝負しようと母親にせがんだりなんかもしています。父親なんて50を過ぎても未だに、負けると悔しがって不機嫌になります。泣いたり、怒ったり、嬉しがったりする様子を見ていることも面白いです。このように、心の底から笑いあったり、家族といろいろな感情を共有したりすることは、エネルギーを与えてくれるなと実感します。家族と一緒に夕飯を囲む、そんな当たり前のような時間でさえも、とても楽しく幸せなことだなと思うのです。

 

早川先生がいつも言っておられるように、家族と一緒に遊んだり、会話したり、笑い合ったりすることは、 非常に心を豊かにしてくれるなと、改めて感じています。家に引きこもらなければいけないこのご時世、どのようにして、毎日に面白さや楽しさを見いだしていくのか。一緒に料理をしたり、散歩をしたり、ボードゲームをしたりすることによって、家族と一緒に遊んで楽しむことの素晴らしさを再認識できると思います。家族の新しい一面を発見できるかもしれません。そして、コロナウイルスに対する不安を忘れるくらい、安心感や温かい気持ちで満たされると思います。

 

この先が見通せない不安でいっぱいな毎日だからこそ、家族で遊ぶ時間をつくって、心も身体も元気に、コロナに打ち勝っていけたらいいなと思います。

 

※5/24更新

皿回しを貸出中! 宮崎市の小児歯科医院

 

                 宮崎市 わかば小児歯科 旭爪伸二

 

宮崎市では全国一斉休校が始まった3月2日から現在(5/7)まで、子どもたちが学校に行けない日々が2ヶ月以上続いています。春休みを挟んだこの時期、そして、学校歯科健診が行われるこれからは子どもたちがドーッ押し寄せる時期ですが、新型コロナの影響で診療室は今のところのんびりとしています。

それでも来院した子どもたちに「毎日、何やってんの?」と尋ねると、子どもたちはニヤニヤしながら「テレビ見たり、ゲームしたりしてる」とか、「え~っと、家でゴロゴロしてる」とかの返事が返ってきます。子どもたちの表情は概ね長い休みを楽しんでいる様子です。ところが、母親は決まって「毎日、遊んでばっかりですよ・・」と不満そうに言うのです。私は「そうなんですね、困ったもんですね~」と適当に答えていました。

そんな時に、イタズラ村から何やら怪しげなメールが届きました。開けてみると、長期休校をどう過ごすかの早川流緊急提言でした。早速読ませていただくと、なんと中には「遊んでばかりしていなさい」と書いてあるではありませんか。それも「親子一緒に!」です。私は思わず笑ってしまいました。「確かに、その通りだよな~」と感心しながら、「こんなこと早川さんじゃないと提言しないよな~」とも思いました。たくさんのストレスを抱えた子どもたちが今一番気持ちが安定するのは、「じゃあ、じゃあ、親子でびっしょり汗をかき、疲れ果てるまで一緒に遊ぶことやったわ(宮崎弁)」と早川さんが思い出させてくれたのです。きっとそのあとは、たくさん出た宿題もおおいにはかどることでしょう。

私の医院では2ヶ月に1回ニュースレターを発行しています。早速、5月1日から5・6月号として発行したニュースレターの中では、「親子で一緒に皿回しをしましょう」と早川流提言の一部を紹介させていただきました。院内掲示板では全文を紹介させていただきました。そして、「当院で皿回しをお貸しします、いつでもスタッフにお声かけください」と付け加えました。すると、発行初日に診療室でニュースレター、掲示板を読んだ母親から「皿回しを借りたいです」とリクエストがあるではないですか。私は嬉しくなって、1セットずつの予定を思わず2セットお貸ししてしまいました。しかも待合室で私の実演・指導付き。クルクルと運よく一発で成功し、子どもたちからは羨望のまなざしを向けられたのでした。家ではきっと親子で口を開けながら(歯科的には良くないことですが)、皿回しに没頭していることでしょう。