一年間勉強させていただいて

先生の元で勉強させていただいて一年が経ち、大変多くのことを学ばせていただきました。それと同時に僕自身が保育に抱いていた違和感とそれの解決策も教えていただきました。
昨年までは保育の空いた時間に「何をしよう」と考え、結局保育室の玩具でただ遊ばせる、保育士も飽きているような遊びを繰り返しているだけでしたが、先生と出会い、皿回しやけん玉、こまといった伝承遊びの他、びっくりヘビや空気砲など多くの遊びを教えていただき、それを実践して行くことで「何をしよう」が無くなりました。子どもたちの反応がよいことも嬉しく、自分も楽しんで子どもたちに向き合うことができるようになりました。
今は特にけん玉に取り組んでいます。子どもたちが喜んで継続して取り組んでくれるにはどうしたらよいか自分なりに考え、級位表を作ってみました。子どもたち自身で自分の能力を知り「次は新しい技に挑戦してみよう」と取り組んでくれるようになりました。子どもたちがどんどん上達していくのを見ると驚きとうれしさももちろんあるのですが、それよりも「自分も負けていられない」と子どもたちに対抗意識を持って一緒に遊んでいます。
先生に出会わなければ今頃どうしていたのか。考えられませんがもしかしたら保育士をやめていたかもしれません。今やめないでいるのは子どもたちと一緒に楽しく遊ぶことができているからだと思います。
保育に持っていた疑問も、先生に尋ね相談させていただくことで解決し、そこから新しい考えや思いも多く出てきました。とくに麹町中学校の「学校の当たり前をやめた」から「手段の目的化」には自分の考えを改めて考えさせられるきっかけになりました。
運動会をとりやめたという保育園は全国的に大変少なく、僕自身も小耳に挟んだ程度ですが聞いたことはありました。日々行事の準備や練習に追われ、行事そのものに疑問を持っていたので「うちの保育園も運動会が無くなったらいいのに」といつも思っていました。
僕自身が好きではなかったというのも前提としてありますが、子どもの様子を見ていると全員が楽しんでいるわけではない、中にはできなくて泣いている子も見てきました。その思いをもったところに「保育所保育指針改定」がありました。その中には子どもたちの主体性に任せてのびのびと遊ばせることが重要であると書かれていました。これを見たときに「やはり運動会はいらないじゃないか」と思うようになりました。
「手段の目的化」を運動会に当てはめると、運動会のために演目を考え、その練習を子どもたちにさせていることは、まさに「手段の目的化」であることに気づきました。これは他の行事にも当てはまることでそれらを改善し子どもたちのしたいことを優先することは新しい指針にも合致するのではないかと思います。
この一年間は自分にとって大きな転換期だったと思います。今、自分の周りにある当たり前や日常を見直し、子どもとのかかわり方についても遊びを通して、見て考え実践することが少しずつできるようになってきたのではないかと思います。それでもまだ足りてないことや、自分自身気づいていないことも沢山あるだろうと思います。今後も先生の元で学ばせていただくことで多くのことに気づき自分から自信を持って行動できるようになっていきたいです。
清水たかし